戸島大使によるアンバトビー・プロジェクトの現地視察
令和7年12月22日


12月15日から17日にかけて、戸島大使は、トアマシナとモラマンガにある「アンバトビー・プロジェクト」の現場を視察しました。住友商事が投資するこのプロジェクトは、鉱業事業であるとともに、マダガスカルの社会経済発展の重要な柱であり、両国間の官民連携(PPP)の象徴的な事例です。
本プロジェクトは、マダガスカル経済において極めて重要な役割を担っています。世界的なエネルギー転換に欠かせない高品質のニッケルおよびコバルトの輸出により、マダガスカルにとって外貨獲得の主要な源泉となっています。
直接的な経済効果に加えて、本プロジェクトは以下のような社会経済的影響ももたらしています。
*マダガスカルにおける過去最大の直接外国投資額(80億米ドル)。
*現地雇用:2024年末時点で、本プロジェクトは直接約3,500人を雇用しており、その90%以上がマダガスカル国民であり、現地雇用に大きく貢献しています。
*国内経済の支援:2024年には、約2億6000万米ドルが現地の物品やサービスの調達に充てられ、購入の48%は400以上の現地サプライヤーから行われ、国内経済の基盤強化に貢献しました。
*コミュニティおよび環境開発:本プロジェクトは、企業の社会的責任(CSR)および環境保全の取り組みに積極的に取り組んでいます。教育、健康、農業、再定住などの分野において、地域コミュニティを支援する具体的なプログラムを実施するとともに、環境への影響の厳格な管理と生物多様性の保全を保証しています。